日本防水工業株式会社

現場ブログ

臭気筒・通気筒が劣化していませんか?

日防ブログをご覧の皆様、こんにちは!
2月も迫り、寒い日が続いていますが、風邪などひかれていないでしょうか。
さて、私の現場で興味深い事例がありましたので、ぜひご一読ください。

皆さんは、そもそも臭気筒・通気筒ってご存じでしょうか。ざっくり説明しますと、

臭気筒・通気筒とは、排水の逆流を防止したり、臭気を屋外に逃がすために、

排水管と接続して屋上に設置してある筒形の設備です。
屋上にあがる機会は、そうそうないでしょうから、見たことの無い方が大半だと思います。
下の写真のような形状のものが、屋上にはニョキニョキと生えていたりするわけです。


ところで、この臭気筒・通気筒ですが右側の写真、おかしなところがあります・・・
下の拡大写真の通り、臭気筒に穴が!!
鉄製ですから、もちろん錆びれば腐食して穴も開きます。
臭気筒・通気筒は蒸気を常に通していますから、当然濡れていて劣化も早いだろう、
とは想像がつきました。
しかし、どうして均一に劣化せず、一部の穴あきにとどまっているのでしょう・・・?



切断し内部確認してみたところ、どうやら内部の劣化にもムラがあるようです。
さて、原因として考えられるのは何でしょうか。
悩みに悩み、ある傾向に気が付きました。同じ水回りでもキッチン系統の劣化が早い・・・
トイレとキッチンでは使用頻度が異なります。使用頻度が多ければ、清掃する回数も多いはずです。



水回りの清掃といえばこちらの表記でおなじみの、
塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウムが主成分)をよく利用しますよね。
実は、この塩素がやっかいで、水よりも早く鉄を酸化させて、
いわゆる赤さび(酸化鉄)にしてしまうんです。
水は表面張力のため、流れやすい方を選んで流れる上、
この塩素が臭気筒・通気筒をボロボロにしてしまっていたのでした。
キッチンのシンクでも、塩分などと同じように、よく洗い流さないと
サビが進行しますので、使用には注意が必要です。

 

今回は、手の届く範囲で内部のサビを処理して新しいものに交換しました。
しかし、手の届かない部分の劣化の進行は進んでいきます。
より長く使っていくために、ぜひ確認してみてください。

ということで、また次回の更新でお会いしましょう!ご安全に👷

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